ニューヨーク・ナウで感じたこと

 北米最大ギフト関連製品の展示会『NY NOW(ニューヨーク・ナウ)』がニューヨークのジェイコ ジャビッツ コンベンションセンターで8月11日から4日間開催されました。
 燕三条地場産業振興センターのブースには燕三条地域の8社(注)が出展しました。このブースは初出展で非常に新鮮でした。そのほか、数多くの日本企業が出展。ライフスタイルやアクセサリー・ステーショナリー等様々な商品が出品されており、その場で買い付けるスタイルでした。

 その中でいろいろと感じたことを少しお話すると
 製品のストーリー・背景よりも価格重視、価格を聞いていいか悪いか判断なので、ブランド作りが非常に難しいと感じました。使い捨ての文化なのでモノへの愛着の前に金額なんですよね。伝統よりもキャッチーでポップな新しい商品が受け入れられると思われます。
また以前は日本製がもてはやされていたという時期もあったようですが、今回は日本製・韓国製・中国製どれであっても購入意欲の差はありませんでした。アジア圏のデザインセンス自体が非常に向上していると思いました。
 ニューヨークのホテルから展示会場まで20分ほど徒歩で通勤していました。街中で感じたことは物価が異常に高いということ。500mlのミネラルウォーターが2ドルから5ドル、ランチは20ドル、夕食は100ドル程度かかっており、出費が激しかったです。(注2)
移動はタクシー・地下鉄・バスとありますがとにかくウーバーが便利。アプリで頼むとすぐ来るし、いくらかかるかもすぐわかる。一言も話さずに目的地に着く。すごいシステムだなーと実感しました。
 街にはさまざまな人種がいて肥満の人が多い。食事はピザ・ハンバーガー・ホットドックと高カロリーのお店が多いです。
ただびっくりしたのはニューヨークでは朝6時から人が歩き、スーパーは7時からオープンしていること。通訳の方に聞きましたが朝早くから夜も遅くまで仕事をしており日本の働き方改革は無縁だそう。またダブルワークが認められているので掛け持ちして働いている方も多いとのことです。

 街もどんどん開発されており、バリバリ働いているニューヨーカーを見ると、日本の生ぬるい働き方だと、どんどんと差がついていってしまうのを実感せざるを得ない旅になりました。  (山谷武範)

(注1)NY NOW参加企業(三条地場産業振興センターブース)
  カネコ総業(株)、(株)三条特殊鋳工所、(株)諏訪田製作所、(株)野崎製作所、
  馬場長金物(株)、(株)マルナオ、(株)山谷産業、(株)ヨシカワ
(注2) 2019年8月14日の為替レート 105.92円/米ドル