10月3日(木)から6日(日)の4日間に渡り、三条・燕地域の「KOUBA」を開放した「工場の祭典」が開催されました。6年前「開け工場」のスローガンのもと製造の現場を見せるという新しい試みは耕場(農業)、購場(商業)へと枠を広げ、今年は全体で113拠点、当組合員からも「購場」として4社が参加しました。
(株)山谷産業では折しも台風崩れの強風のため屋外レセプションが中止となり、屋内のパーティーのみとなりました。悪天候に人が集まるか心配したそうですが、それは杞憂のようでした。店内は大勢の人で賑わっていました。駐車場には県外ナンバーの車が並びイギリスはじめ海外のお客様も交えて楽しんでいました。
(株)アイガーツールでは昨年に引き続きグラススケッチの体験コーナーを設けていました。家族連れや仲間どうしが作品作りを楽しんでいました。
初参加の(株)坂謙ではコラボした酒販店とで試飲会や自社の包丁の試し切りを行っていました。(株)オークスでも多くの来場者で賑わい、実演した燻製器等が大人気だったそうです。
一方、「工場」でも各所で実演や体験が行われていました。大きな金槌で十数ミリの巻頭釘を造り上げたり、銅器の叩き出しなど伝統技術の技を見せる一方、レーザー加工等の最新技術と職人の手作業とが混在する工場があるなど燕三条のものづくりの幅の広さを感じられるよい機会でした。
見どころも多く毎年のリピーターがいるというのもうなずけるイベントです。また生産者・職人はじめ私達卸業者にとっても、使い手との直接のやりとりが仕事のやりがいや今後の活動のヒントとなっているようです。
年々参加社、来場者も増え、燕三条トレードショウ等との同時開催を含め、今後も燕三条の一大集客イベントとして続くことでしょう。 (大橋)
** 余録 **
包丁の製造工程を見た妻が一言、「これだけ手間を掛けて造っているんだ。もっと大事に使わなくっちゃ!」