去る10月22日(木)、三条商工会議所1F チェンバーズホールにおいて、三条商工会議所主催『マーケティング戦略セミナー』が開かれました。セミナー講師は三条金物卸商協同組合で副理事長を務める、株式会社山谷産業 代表取締役 山谷武範氏です。これまでどのようなマーケティング戦略によってビジネスで大きな成果をあげてきたのかなど、実例をあげて紹介するという内容でした。募集定員は当初50名でしたが、あまりの人気ぶりに80名に増員しました。また、受講者に対し事前ワークを用意してあったり、質問コーナーでは多くの質問が飛び交ったりと、講師と受講者の距離が近く感じられるセミナーとなりました。
当組合の副理事長山谷氏の講演とあって、組合員企業からも多くの方が受講されました。その中の3名の方たちから感想を寄せていただきましたので紹介いたします。
「村の鍛冶屋」を運営する山谷産業・山谷さんの「マーケティング戦略セミナー」に参加してきました。会議所1階ホールをかなり広く使い、参加者約80名が互いに距離を取りながら受講できるよう、1テーブルに1人が座る様式で、換気もしっかりとした中で行われました。
当日は「村の鍛冶屋」のヒット商品であるキャンプ用鍛造ペグ「エリッゼステーク」や「TSBBQホットサンドメーカー」の制作過程や地元企業との連携、企業のブランディング、マーケティング、新製品を作る際のポイント、助成金等の活用事例をわかりやすく説明して下さいました。最後にはSNSやクラウドファンディングの事例も紹介されていました。
一番印象的だったのが、ECでの宣伝広告費をほとんどかけていないという事です。商品自体の魅力もありますが、それだけしっかり自らのブランドの魅力やストーリーを顧客に伝えることが出来ているからだと感じました。
SNSやECの発展はもちろん、コロナがもたらした急速な変化に対応していく為の具体的なヒントと、個人的にはモチベーションを高められた実りのあるセミナーでした。
(株)ワクイにお世話になり始め、金物卸業界はまだ2年目の新参者ですが、今回セミナーに参加させていただきました。会場に入ると思っていたより多くの方が参加されました。私はその中でも年齢が低いように思いましたが、だからこそ絶好の勉強の機会をいただいたと思いました。事前ワークの「SWOT分析」では、今までただ漠然と「売上を上げたい!でも何をしたらいいんだろう?」と思っていた問題を分析するということでした。まずは自社の現状を4点の方向から分析し、それを掛け合わせて「私たちには何ができる?」「何が必要?」ということが具体的に見えてきました。
今回のセミナーに参加して、自分の地元愛に改めて気付かされ、燕三条の商品をもっと日本に、そしてもっと世界に広めたい!と強く思いました。今回学んだことを生かして今後の業務に励んでいきたいと思います。
マーケティング戦略セミナーということで、とても難しそうなセミナーでしたがその通り難しいセミナーでした。
その訳は、私自身がマーケティングを疎かにしていたことが大きかったからです。単純な考えで今売れているからとか、この商品は良いからとか、なんとなく動いていることが非常に多く、分析をきちんとしてきませんでした。
学生時代に学んだことを社会でしっかりと活かす、物事を進めるにはきちんとした理由が必要だということを再認識できて非常にタメになりました。
燕三条の人気講師のセミナーということもあって非常に多くの方が参加されていたのにはびっくりしましたが、質疑応答が最後まで途切れることなく続いたことにも驚きました。
内容もそうですが、講師の人柄を含めて素晴らしいセミナーでしたので、ぜひ次回も開催していただきたいと思います。
今回は時間の都合上途中で終わってしまいましたが、とてもタメになるお話を聞かせていただきありがとうございました。
開会の挨拶をする商工会議所金物卸部会長 中條克俊氏(当組合理事長)
講師:株式会社山谷産業 山谷社長